心が身体で暴発(後)
心臓などの検査ばかりで、診断がつかないままとうとう起こってしまった、
白昼の腹痛発作。その時はもちろんパニック発作だとは思ってませんでした。
食あたりかなにかと思っていました。
しかし、仕事がほぼ丸一日パーになってしまったこと、そして何より、
職場の、人々の中で、ああいう「トイレにすぐかけこまなくてはならない」症状が
出てしまったことで、次の日から職場に行くのを悩みはじめました。
「またあの発作がおこったら・・・」と四苦八苦した場面が頭に浮かぶのです。
とはいえ、毎日超がつくくらい忙しく、また上からの仕事の要求も厳しかったので、
休めず。腹痛止めの薬を持って、仕事にいっていました。
その後、またぱったりと症状は起きませんでしたが、
ある時、2ヶ月くらい後だったでしょうか、また同じ大きな腹痛発作が
起きてしまいました。今度は、午前中からでした。
その時も、前の日たべたポテトサラダか何かにあたったのかな?と。
でもその後も同様の腹痛発作が、すこしずつ頻度を上げながら起こり続け、
さすがにおかしい、と自分で感じはじめました。もしかして、ストレスかな?と。
(案外自分のことは客観的にとらえられないものです。ましてや、
お酒で毎晩遮蔽してるのですから、なおさらです。)

また、繰り返しおこってきたことで、どんどん公衆へと出るのが
怖くなってきました。通勤の行き帰りは車ですから一人でいいのですが、
車をおりたとたん、「今日もあれがまた起こったら!」と怖くなるのです。
そのうち、一度発作がおこると、その後1~2日は仕事を休み、家にこもるように
なりました。

そして、その間も、帰宅してビールを飲む生活は続いていました。
それどころか、酒量が増えました。酒量を減らす代わりに、
本気で、お酒はこのストレスを和らげるのにいい、と信じ、
酒量をふやす言い訳にしていたのです。

その後半年ほどして、今度は同じような胸痛や腹痛症状の発作が、
今度は職場だけでなく、家でも起こりはじめました。必ず夜中にです。
しかも、毎週のように。当然、睡眠は取れないし、かなり焦燥してきました。
どのタイプの発作も、共通していたのは、
「このまま死んだら!」っていう恐怖心が理由もなくあったことです。
迷惑かけるだろうな、とか、トイレで死にたくないな、とか、
病院にいかなくちゃ、とか。でも受診しても異常なしっていわれるけど。

毎日、必死の思いで仕事にいき、ハードワークを続けていました。
が、長くは続かず。
前にもここでちらっと(5月頃?)お話したように、その一連の発作は、
ひどい腹痛、嘔吐と腸管出血という決定的な身体症状となって爆発しました。
今でもその時の血の赤さを鮮明に覚えています。
救急で緊急検査されましたが、やっぱり原因ははっきりせず、
くる医師ごとに違うことを言われ、がっかりしました。逆に一番ありがたかったのは、
「ともかく、楽になるお薬を出しましょう」と、吐き気止め、腹痛止めなど
楽になる薬をすぐに注射したり処方箋で出してくれた女医さんでした。

その後、自己診断でしたが、やはり仕事のストレスだろうと考えました。
それまで追いかけ続けてきた自分のキャリアに、
一度見切りをつけ、休もうと思えたのは、
夫の「血と涙を流してぼろぼろになりながら仕事して、何の意味があるん?
俺はそんな姿見てられへんわ、金のことなら心配するな」という一言でした。
それまでは仕事はどんなに辛くても続けなくては、と考えていたので、はっとしました。

かなり文句をいわれ、週に半分きてくれるだけでもいいから、やめないでくれないか、
と職場の長に泣きつかれましたが、決意も固く、辞職しました。
と書くと、いかにも格好良いですが、実際、後からわかったことなのですが、
その職場では、私同様、健康上の理由でやめていった人が何人もいたそうです。
どおりで待遇がよかったはずです。でも、止められては困る、
と条件をよくしたりしても、根本的な問題点を隠すことはできなかったでしょうし、
あるいは私のキャパシティ不足だったかもしれませんが、
今となってはどうでもいいことです。

仕事をやめて、初めて長い休みが取れた私は、日本にしばらく帰りました。
でも、帰りの飛行機の中で、また例の腹痛発作がおこり、なんと13時間のフライト中に
10回以上トイレに通いました。幸い、以前処方された薬があり、何とかしのぎましたが
冷や汗ものでした。ですので、帰国してすぐ、今回の一連の症状を携えて受診しました。
そうしたら、その日本の医師は、即座にパニック症候群(障害)だ、と診断を下してくれ、
あっ!そうだったの!?え、私が!~!と思った次第です。
その医師(心療内科・ストレス専門医)もいい先生でしたし、それに、
すべての症状と病歴がそろった時点での受診だったから明確に診断がついた
ということもあると思います。
いずれにせよ、抗不安剤を出され、それを内服することと、仕事を休んでいたことで、
その後、発作の間隔がどんどん空いていき、半年後にはまったくでなくなりました。
それで、別の職種を選んで、仕事に復帰することもできました。
本当によかった。
いまでも、あの時日本の先生にもらった安定剤が、数錠、机の引き出しに眠っています。
なにかおおきいストレスがあるときは、お守り代わりにしていますが、
あれから一度も飲むことはありません。

ともかく、特に発作が出始めの時は、なかなか診断がつかず、異常なし、といわれ、
苦しい思いをすることのおおい病気です。
特に、お酒でストレスを紛らわしたり問題から目を背け続けた私は、
ここまで悪化してしまったのかもしれません。飲酒していなければ、もっと早く
進むべき道がわかっていたのでは、というのが、今の私の反省点です。

長かった私のパニック症候群の話を、お読みくださって、心から感謝します。
おかげで、また一つ、重荷を下ろせたような気がします。
明日も佳い平和な一日になりますように!
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ののなさん、250日おめでとうございます。(一日遅れましたが)
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by finnerake | 2011-12-08 22:25
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